フォーカルセラピー
従来、前立腺がんに対する治療は、全摘手術や放射線、粒子線ともに前立腺全体を治療対象としていました。前立腺以外では、消化管、肝臓、腎臓、乳腺など、がん病巣を排除するが臓器を温存する治療が標準的です。かつて前立腺がんでは、前立腺内部のがん病巣がどこにあるのかを明らかにすることができませんでしたが、現在のMRI撮影技術や画像解析技術の進歩により、治療が必要な臨床的有意がんが前立腺内部のどこにあるのかを描出することが可能になりました。それに伴って、がん病巣のみを標的とした治療法が考案されるようになりました。 TULSAはその精密さからがん病巣のみを標的とした治療(=フォーカルセラピー)にうってつけの技術であります。性機能や排尿機能に必要な構造物を温存しつつ、がんを焼灼することが可能になりました。 現在、HIFU(ハイフ)、マイクロ波治療、凍結療法、小線源療法などの治療技術が前立腺のフォーカルセラピーに応用されていますが、TULSAは前立腺内部の部位を選ばず、がん病巣の個数や大きさの制限を受けない、最も応用性の高い治療方法となっています。 治療成績についてはこちらのリンクからご覧ください。
社会医療法人 北楡会 札幌北楡病院 泌尿器科
前立腺MRI超音波治療センター